ブログ内検索
旅日記 その3
今回はアルファの一人称
今回はアルファの一人称
ディアスの街には沢山の人がいた。
変わった冒険者も沢山いた。
僕よりも小さな子とか武装した老人とか、
中には動物・・・いや、冒険者の連れてきたペットに違いない。きっと。
人目をとにかく引いたのは、背の高いかっこいいお兄さん。
広場の中心で老若男女関係なく、沢山の人に囲まれてて、、おかげで広場は大渋滞。
でもま、あれだけ沢山の人脈があるなら、僕の探し人も知ってるかも?
そう思って僕はその人集りの中心、お兄さんの頭に向けて、とりあえず手紙を投げつけておいた。
一応は盗っ人女の情報も集めておかないとね!
変わった・・・といえば。突然知らないお兄さんから話しかけられたんだけど・・・
『貴様・・・るいすちゃんだな!?』
って。るいす"ちゃん"ってことは女の人の名前だよ・・・ね?うーん、僕が女の子に見えたのかな?でも、ということは・・・これって所謂『ナンパ』ってやつ?えー、僕そんなシュミないし、困るよ;;いや、それ以前にあのお兄さんって・・・・ロリコン?
うん、何かの勘違いかもしれないし、誤解したままじゃ失礼だもんね。・・・お手紙書いておこうっと。
そして、街角でのみことお姉ちゃんとの出会い。
そんな街を後にして、僕は今、みことお姉ちゃんと一緒に北のエレミア平原に来てます。
「ねぇ、みことお姉ちゃん。みことお姉ちゃんってどうして旅してるの?」
僕はふと気になったことを訊ねてみた。だって、どうみても16かそこらの女の子を旅にだなんて・・・普通の親は賛成しないでしょ?こんなにも可愛い人だし、普通は危険なところに行かせたくないはずだもん。
「んー・・・なんとなく?でも、どうして?」
「いや、ご両親がよく許してくれたなって。」
「うん、反対されたよ。だけど、私もう20よ。自分のことは自分で責任持てるわ。」
「えっ!!?」
「・・・ん?」
地方によって違うけど、ディアス近辺では18歳、遅くても20歳で成人を迎える。つまり、どう見ても16前後にしか見えないこの少女・・・いや、女性は『大人』ということになる。
「アルくん、どうかしたの?ぼーっとしてるよ??」
「う、うんん!なんでもない!!」
女性は見た目と年齢がイコールじゃないって言うけど・・・僕はちらりとみことお姉ちゃんの顔を覗き見た。
しかし、そこには先ほどとは違う真剣な表情で辺りを見渡すお姉ちゃんの姿があった。
「アルくん、気をつけて。近くにモンスターいるよ。」
「えっ!」
言われて僕は辺りを見渡す。気配とかそういうのはよく分からないから、とりあえずモンスターが現れたとき、すぐに攻撃できるよう武器を構えておく。
「来るぞ!前に向かって呪文を撃ちこめ!」
突然胸元のバッチ、ぐぅ太が喋りはじめた。僕はそれの指示に従って目の前の草陰に向かってブラスターを唱えた。
そこから現れたのは、ウルフにスカベンジャー。
「アルくん!がんばろうね♪」
どこか嬉しそうに、そしていつの間にやら盾と爪を装備し戦闘に備えるみことお姉ちゃん。
そして襲い掛かるウルフに臆することなく向かっていった。
「今だ必殺、ムーンティアラー、アクショーン・・・なんちゃってミ☆」
・・・みこと・・お姉ちゃ・・ん?僕は一瞬呆然とした。
お茶目な技名はともかく、その一撃は確実にウルフを仕留めた。
「ぼ、僕だって!さ、ぐぅ太!!出番だよ!!!」
・・・・しーん
何も起きない。胸元のバッチはいつものバッチだ。
相変わらずの変な顔・・・。
「ちょっと、ぐぅ太!戦ってよ!!」
「お前、このままの姿でどうやって戦えって言うんだ?」
「「・・・・・・・・・・・。」」
ごもっとも。でも、あれ?僕・・・・
「使い魔召喚の仕方、知らない。」
「「・・・・・・・・・・・。」」
「ちょっとまて!!すぐ覚えろ、今覚えろ!!っまさか、一生このまま・・・」
僕達がこんな間抜けなやり取りをしている間に、気がつけばスカベンジャーの姿も見当たらなくなっていた。いや、よくよく見れば足元辺りに転がっている。
ま・・・まさか!!
「こーら、アルくん。戦闘中に遊んでちゃダメでしょ?」
「は、はい・・・。」
「うん、よろしい♪」
みことお姉ちゃんは、とっても可愛くて、実は"大人"で、それで強くて。でもぼーっとしてて。・・・・とっても謎な人です。
変わった冒険者も沢山いた。
僕よりも小さな子とか武装した老人とか、
中には動物・・・いや、冒険者の連れてきたペットに違いない。きっと。
人目をとにかく引いたのは、背の高いかっこいいお兄さん。
広場の中心で老若男女関係なく、沢山の人に囲まれてて、、おかげで広場は大渋滞。
でもま、あれだけ沢山の人脈があるなら、僕の探し人も知ってるかも?
そう思って僕はその人集りの中心、お兄さんの頭に向けて、とりあえず手紙を投げつけておいた。
一応は盗っ人女の情報も集めておかないとね!
変わった・・・といえば。突然知らないお兄さんから話しかけられたんだけど・・・
『貴様・・・るいすちゃんだな!?』
って。るいす"ちゃん"ってことは女の人の名前だよ・・・ね?うーん、僕が女の子に見えたのかな?でも、ということは・・・これって所謂『ナンパ』ってやつ?えー、僕そんなシュミないし、困るよ;;いや、それ以前にあのお兄さんって・・・・ロリコン?
うん、何かの勘違いかもしれないし、誤解したままじゃ失礼だもんね。・・・お手紙書いておこうっと。
そして、街角でのみことお姉ちゃんとの出会い。
そんな街を後にして、僕は今、みことお姉ちゃんと一緒に北のエレミア平原に来てます。
「ねぇ、みことお姉ちゃん。みことお姉ちゃんってどうして旅してるの?」
僕はふと気になったことを訊ねてみた。だって、どうみても16かそこらの女の子を旅にだなんて・・・普通の親は賛成しないでしょ?こんなにも可愛い人だし、普通は危険なところに行かせたくないはずだもん。
「んー・・・なんとなく?でも、どうして?」
「いや、ご両親がよく許してくれたなって。」
「うん、反対されたよ。だけど、私もう20よ。自分のことは自分で責任持てるわ。」
「えっ!!?」
「・・・ん?」
地方によって違うけど、ディアス近辺では18歳、遅くても20歳で成人を迎える。つまり、どう見ても16前後にしか見えないこの少女・・・いや、女性は『大人』ということになる。
「アルくん、どうかしたの?ぼーっとしてるよ??」
「う、うんん!なんでもない!!」
女性は見た目と年齢がイコールじゃないって言うけど・・・僕はちらりとみことお姉ちゃんの顔を覗き見た。
しかし、そこには先ほどとは違う真剣な表情で辺りを見渡すお姉ちゃんの姿があった。
「アルくん、気をつけて。近くにモンスターいるよ。」
「えっ!」
言われて僕は辺りを見渡す。気配とかそういうのはよく分からないから、とりあえずモンスターが現れたとき、すぐに攻撃できるよう武器を構えておく。
「来るぞ!前に向かって呪文を撃ちこめ!」
突然胸元のバッチ、ぐぅ太が喋りはじめた。僕はそれの指示に従って目の前の草陰に向かってブラスターを唱えた。
そこから現れたのは、ウルフにスカベンジャー。
「アルくん!がんばろうね♪」
どこか嬉しそうに、そしていつの間にやら盾と爪を装備し戦闘に備えるみことお姉ちゃん。
そして襲い掛かるウルフに臆することなく向かっていった。
「今だ必殺、ムーンティアラー、アクショーン・・・なんちゃってミ☆」
・・・みこと・・お姉ちゃ・・ん?僕は一瞬呆然とした。
お茶目な技名はともかく、その一撃は確実にウルフを仕留めた。
「ぼ、僕だって!さ、ぐぅ太!!出番だよ!!!」
・・・・しーん
何も起きない。胸元のバッチはいつものバッチだ。
相変わらずの変な顔・・・。
「ちょっと、ぐぅ太!戦ってよ!!」
「お前、このままの姿でどうやって戦えって言うんだ?」
「「・・・・・・・・・・・。」」
ごもっとも。でも、あれ?僕・・・・
「使い魔召喚の仕方、知らない。」
「「・・・・・・・・・・・。」」
「ちょっとまて!!すぐ覚えろ、今覚えろ!!っまさか、一生このまま・・・」
僕達がこんな間抜けなやり取りをしている間に、気がつけばスカベンジャーの姿も見当たらなくなっていた。いや、よくよく見れば足元辺りに転がっている。
ま・・・まさか!!
「こーら、アルくん。戦闘中に遊んでちゃダメでしょ?」
「は、はい・・・。」
「うん、よろしい♪」
みことお姉ちゃんは、とっても可愛くて、実は"大人"で、それで強くて。でもぼーっとしてて。・・・・とっても謎な人です。
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
舟月 湊
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
MAIL≫ minato_08●yahoo.co.jp
メールアドレスは●部分を半角@に変更して利用ください。
ここのブログでは、自分のキャラの物語や、DK関連の落書きなんかをアップしていきたいなーと考えてます。ただ、熱し易く冷め易いため、頻繁に放置状態になります。また、湊のキャラと知り合っちゃった皆様。もしかしたら、文中or絵の中に勝手にキャラをお借りすることがあるかもしれません。そんなときは生暖かい目で見逃してやってください!
気まぐれに結果絵の依頼を受け付けることがあるかもしれません。その際は、HPまたはブログにて募集を行います。
メールアドレスは●部分を半角@に変更して利用ください。
ここのブログでは、自分のキャラの物語や、DK関連の落書きなんかをアップしていきたいなーと考えてます。ただ、熱し易く冷め易いため、頻繁に放置状態になります。また、湊のキャラと知り合っちゃった皆様。もしかしたら、文中or絵の中に勝手にキャラをお借りすることがあるかもしれません。そんなときは生暖かい目で見逃してやってください!
気まぐれに結果絵の依頼を受け付けることがあるかもしれません。その際は、HPまたはブログにて募集を行います。