イブラシル暦 683年 12月

旅日記　その６

ニニギお兄ちゃんと無事合流できたし、
コレでこれからの食事は安泰だよね！！

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と、思ってたんだけど、

こ　の　発　想　は　な　か　っ　た　。








「アル、夕食できましたよ。」

「ニニちゃん一人じゃ大変だからお姉ちゃんも一緒に作ったんだよ！」

ニニギお兄ちゃんの手には美味しそうなハンバーグにコーンスープが。
そして、みことお姉ちゃんの手元には･･･
なんだろう？ダークマター？？

ニニギお兄ちゃん、止めてあげて！！
こんな危険物質作る前に止めてあげてよ！！！
みことお姉ちゃんの嬉しそうな表情を見てると、とてもじゃないけど要らないなんて言えなくて、僕は二人の料理を受け取った。

･･･受け取ったのはいいけど、流石に暗黒物質は食べる勇気が湧かない。
仕方ないからお姉ちゃんの目を盗んでこっそりと胸元にあるバッチ、ぐぅ太の口に放り込んだ。声にならない叫びってこういうことを言うのかな。
チラリとその表情を伺うと変な顔のまま固まっていた。

ごめんね、ぐぅ太。そしてありがとう。君の犠牲は忘れないよ！！